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さらに内陸ヘー真のグローバル化上海市内から一時間かかる現地の状況は、進出当時はまだ街灯もなく夜は真っ暗で、道もひどく、まだ日本人が暮らすのは難しいものだった。
しかし人集めは楽だった。
近所の農家の人が口コミできてくれて、面接の日は工場の前に長い列ができた。
しかしその「豊富な労働力」もせいぜい4、5年の間だった。
近隣の工場団地が整備され、生活環境が改善され、さらに2001年に中国がWT。
に加盟してから、日本の大企業の工場などが相次いで進出してきたので、労働力の取り合いになった。
そうなると中小企業は弱いので、2006年から2007年にかけては労働力不足でラインが止まってしまったりしたそうである。
現地工場のワーカーの初任給を聞いてみたら、1995年の頃は週に6日勤務で月額にして500元(当時1元15円)。
2010年の現在は1800元(1元14円)と約3・4倍になっている。
95年の頃は周辺の会社の賃金は350元といったレベルだったそうである。
人が集まったはずである。
だが最近は日本の大企業の進出だけではなく、上海の生活水準の向上で、近隣の若者はデパート、ショッピングセンター、自動車、電子関係の工場などに就職するようになり、新採用は何百キロも離れた内陸部の地方出身者の採用が中心になってきているとのこと。
そこで今考えていることは、上海工場の、中国国内での地方移転である。
といっても15年かけて現地で育てた機械工を含めて、上海工場の人たちは転勤を嫌がるので連れて行くのは無理とのこと。
美濃の工場を残して上海に工場を建てたように、上海工場を残してより中国の内陸部へと足を伸ばすのである。
グローバル化というのはこういうことをいう。
しかしこのような展開が空洞化ではなく実は日本国内の雇用を守るように、上海工場の雇用を守るという働きをするかもしれないのである。
問題は、上海工場がモデルエ場になれるかどうか、なのである。
ソー‘デナガノのマレーシア工場が、その後のインドネシアやタイの工場展開のモデルになったように、この上海工場も「立ち上げモデル」になれると私は思う。
値段を下げるのではなく、日本国内での新しい色のポット、ラペル挿し部を備えたポットなど、無数の新商品の提案と開発は、成熟品、既存品を作る場所としての上海工場の存在抜きには不可能である。
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